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でもそれは後で考えればちょっと甘かった。
「第二種情報処理技術者試験」は午前と午後の2つに分かれている。午前は基礎知識中心の問題で、午後はプログラムの問題。この両方において約70%以上(が合格ラインと言われている)とらなければならない。
午前の問題はそれなりに一生懸命勉強してきたのでほとんど問題なかった。「やっぱり楽勝じゃん!」そう思いながら購入した問題集を難なく終わらせた。
実は、ここからが問題だった。私は今まで何度がプログラム技術を身につけようと、事あるごとにチャレンジしてきた。
始まりは高校生の時の BASIC 。社会人2年生のときの VisualBasic 。その他、わかりやすそうな本も数冊買って読んだことがあった。しかし、プログラミングを理解できたことは一度もなかった。コンピュータを使って仕事をしていきたいと思っているけど、プログラムが全然理解できないなんていつかきっと壁にぶち当たるんじゃないか。と、ずっとそう思ってチャレンジしてきたのだった。
午前の問題は、予想通り問題なく終了し、90%以上の得点を確信できた。
午後の問題は、結果は。。。ドラマはなかった。
残念ながら合格発表を待つまでもなく、逆転勝利はなく目の前には現実があるだけだった。
やはりわからないものはわからないままだった。
人が聞けば「そんなこと大したことじゃないよ」と思うかもしれないが、コンピュータ業界で仕事をしていこうと思っている私にとってそれは、解雇通知を受けたことと同等だった。
だって、キャリアアップのために受験した試験で失敗したのだから。
でもここからが偉かった。挫けずに即 キャリアアップ に再挑戦したのだ。
プログラム知識の習得については後日談がある。 実は、それから約1年後に基礎知識を身につけることができたのである。きっかけは会社で使っているイントラネットのページをASP(Active Server Page)で作ったことと、その後に自分のホームページ作成のためにやった VBScript だ。 どちらも VB が基本になっているため共通点が多く、身につけた知識を活用しやすかったし、何よりも明確な目的を持って取り組んだことが原因だろう。 今まではただプログラムを覚えたいだけで、目的があってプログラムを勉強していたわけではなかったのだ。 お陰で JAVA でも C でも細かなコマンドの使い方はわからなくとも、そのプログラムの仕組みを理解することはできるようになったのだ。 |
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