chata 明るい! キャリアアップ日記
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ターニングポイント
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(1997年11月下旬)
入社3年目のある日のこと


ん〜、どうしよう。

・・・(1995年4月)
大学を卒業して今の会社に入社する時に決めた。「どんなことがあっても5年間は勤めよう」
普通は3年間を目処にするのだろう。しかし、5年間勤めれば3年間しか勤めなかった場合に見えなかったモノが見えるはず。その分社会で働くにあたってのポテンシャルを高くできるだろう。
だからといって5年後に転職することを決めているわけではない。ターニングポイントを5年後に設定しただけ。その時がきたら転職するのか、それとも会社を辞めずにやりたい仕事をやるのか、そういったことをよく考えよう、ということ。
でも正直に言えば"普通"を嫌ったのだ。・・・

そろそろ入社して3年になる。ターニングポイントを2年後に控えた。
2年後の自分に将来の決定権はあるのか?
やりたいことがあったとしても会社がそれを任せてくれるだけの立場や技術を自分は持っているだろうか?

・・・(1996年10月)
入社してから1年半くらいは仕事に燃えていた。技術や知識の向上に余念がなかった。職場の人間関係がよかったせいもあり、苦痛な仕事も何とか耐えられた。
幸いその頃の私はトップクラスの成績を収め、上司や顧客から高い評価を得ていた。そのお陰で入社3年目を迎えようという時に、ようやく私の希望がかない部署を変更した。
これでまたキャリアアップができると思ったものだった。・・・

このままではキャリアアップするチャンスがないな。
また希望を出して違う仕事にチャレンジしようかな。
ちょっと大変そうだけど何とかなるだろう。。。

・・・(1997年3月)
3年目は変更した部署での新規立上げの案件にどっぷりと漬かっていた。毎日が本当に忙しくて自分のスキルアップのための勉強など一切できなかった、いやしなかったのだ。
その頃の仕事は既にある技術や知識で十分にやっていけた。その日の仕事をこなしているだけで、新しいことを覚えたり勉強したりしなくとも毎月の給料はきちんと入ってくる。「あぁ、サラリーマンって楽だな。ターニングポイントを5年目に設定したけど、わざわざ転職などして一から人間関係を築いたり、自分の評価を高める努力をするなんて大変だろうな。このまま10年20年やっていけばそれなりの地位につくだろうし、それなりに満足できる給料ももらえるだろうな。」などと思っていた。・・・


でもそれで本当にいいのか?
そもそもやりたいことって何なのか?
夢に向かって進んでいるのだろうか?

・・・私の夢は社会人になる前から変わっていない。
「一家に一台、または一人に一台のパソコンが普及し、より豊かな生活を送れる社会」
日本は収入は多いが世界的に本当に裕福とは言えない。むしろ、仕事仕事で心貧しい生活を送っている。
パソコンの活用により個人の時間を増やせられれば、豊かな生活が可能になるのではないかと思っている。
例えば週一回の在宅勤務。通勤時間を家族との団欒に当てられる。
新居を探す。まずは複数の物件の目星をつけ、不動産屋さんに直行すれば時間がかなり節約できる。
町内の掲示板を設置し、時間が合わずにめったに合うことのないご近所さんと情報交換したり、親睦を深める。
考えればきりがない。・・・

自分は今まで何をしてきたのだろうか。
確かに仕事はできる。しかし今やっている仕事以外は何もできない。

・・・多くがそう思っていると思うが、
ソコソコ仕事はできる。給料だってちゃんともらえているし、普通に食事もできるし住むところもある。
今の仕事で充分やっていける。・・・


今の自分に選択肢はない!!!

このまま今の仕事を続けるしかない状態に気がついたのだ。
ターニングポイントを設定したなどと言っている場合ではないのだ。ターニングポイントはなかったのだ。
ターニングポイントは自然とやってくるものだと思っていた。それは大きな間違いで、ターニングポイントが欲しいなら自分の手で作り上げなければならないのだ。誰かが用意するものでもないし、どこからか持ってくるのでもなく、ビルを建てるようにデザインし、設計し、基礎工事をし、1階から徐々に上に作り上げていかなければならないのだ。そしてそれら全ての工程を自分一人でやらなければならないのだ。・・・


チャンスを自分の手で捕まえなければ!

さぁ、大変だ! 後2年どういう作戦で、どういうスケジュールでターニングポイントを創ろうか!!

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