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「目標は高く」これが成功の鍵だと思います。私が大学の時にある先生に聞いた話なのですが、毎年夏になると有名/無名な高校野球児がTVに多く登場します。そこでインタビュアーの女子高生が選手数人に「将来は何になりたいですか?」という質問をしました。
ある選手の回答は「プロ野球選手になりたいです!!」高い目標だと思います。
また別の選手は「子供たちに、ああいう選手になりたいなーと思われるようなプロ野球選手になりたいです」
前者はプロ野球選手になれば目標達成です。後者はプロ野球選手になってからが勝負です。この違いがプロ野球選手になってからの違いを生んだようです。実は後者の選手はイチローだったのです。
非常にささやかな違いに思えますが、その小さな意識の差が大きな結果を生むのだと思います。私はそれに見習い、始め MCP 取得が目標でしたが、次には MCP+Internet、MCSE 取得を目標にしました。MCSE 取得が目前まで来たとき、次の目標を MCDBA 取得に切り替えました。私にとって資格取得は未来への挑戦の足がかりの一つにすぎません。1999/3/31現在まだ MCDBA は取得していませんが、その次の目標も決まっています。
小さな事の積み重ねから大きな成果を生み出していきたいと思います。
以下、MCP、MCP+Internet、MCSE 取得までの経過を追って各試験科目受験時の体験談をお話しさせていただきます。
この試験を通して私は知識を身につけることの「楽しさ」を再確認できました。仕事では直接活用されることはないのですが、時々ちょこちょこと仕事の中で登場してきます。そこでちょっとした知識があるかないかで、その話し自体の理解度がまったく違ってくるのです。「1を聞いて10を知る」には、それなりの知識が必要なのです。また間接的にネットワークにおける考え方もまったく違った所で役立つことがあります。MCP取得を通して学んだことがコンピュータに関係のないところでも活用できることも多々ありました。
そういったこともあり、私はこの試験の合格を機にMCSE取得を目標にしました。
NT Server のCD-ROMに入っているヘルプ(オンラインブック)も欠かせません。結構この中からも問題が多く出されていました。
(1999/3 2回目の試験の申込み)
(1999/3 2回目の受験)
最初、Books Onlineを読んでも内容が多すぎて全部覚えられそうにもありませんでした。だから「MCP/MCDBA 攻略ハンドブック SQL Server 7.0編」の内容とそれに付随する周辺知識を完璧にすることを目標にし、完璧にしました。ですので受験当日は油断さえしなければ大丈夫だろうと思いましたし、やることは全てやりきったので不合格だったらもう手も足も出ないな、とも思いました。
しかしフタをあけてみますとまず、文章が長い。結局10問くらい考える時間がまともにありませんでした。問題文の頭に必ずといっていいくらい「あなたはNorthwind会社のデータベース開発者です。データベースはSQL Server 2000を使っています。この会社ではスポーツ用品を販売しています。スポーツ用品のほとんどは・・・」という読んでも読まなくてもいいようなお決まりの文章がついていてこれを40問分まともに読んでたらそれだけで10分くらい消費してしまいます。選択肢中のT-SQL文も1つ10行近くあるものも多数あり、まともに1つ1つ解釈していたら時間が足りません。ポイントを見極めてさっさと切り捨てていかないといけないでしょう。
しかし、もし不合格だったら1週間以内に再受験しようと決めていましたので、受験後その足でもう一冊本を買い、スターバックスで半分くらいまで読み進み、家に帰ってWEBから受験申し込みをしました。6日後に受験することにしました。自分で自分を追い込んでしまいましたので、その日は土曜日でしたので翌朝7時くらいまで勉強し、ちょっと寝てまた勉強を再開して、と一日中SQL Server漬けにしました。
さて2回目の受験当日、睡眠不足と疲労のため少しフラフラになりながら挑みました。相変わらず文章は長く、どうしたらいいかわかるけれども答えの選択に迷うものが10問くらいありました。
(C)Copyright 1998 Hiroshi Osanai. All rights reserved.
70-030J Microsoft(R) Windows(TM) 3.1 Exam
そんな時にMCPに合格し色々な面での自信がつきましたし、分からなかったことを一気に理解できるチャンスを得ることができました。
しかしMCPは大変難しかったので、Windows 3.1を取得してあとはほとんど諦めていたというか、「合格はできないだろう」と自分で決め付けていました。
70-064J Implementing and Supporting Windows(R)95
・「Windows 95 リソースキット Vol.2」 アスキー出版局 (\2,800)
・「Windows 95 ネットワーク入門」 オーム社開発局 (\2,500)
内容はネットワークの基礎的な内容がほとんどです。Win95クライアントでNTサーバーやNetWareサーバー接続するにはどのネットワークコンポーネントをインストールすればいいかとか、TCP/IPプロトコルを使用してLANからインターネットに接続するための設定方法などです。
リソースキットは全て一読ならず、二度、三度読みましたが、それよりは、「Windows 95 ネットワーク入門」が非常に役にたちました。この本を完全に理解できれば確実に50%くらいは点数がとれるのではないかと思います。
リソースキットは最も重要だと思います。その中から試験問題がでているからです。しかし、初心者には非常に難しく、ある程度の知識がある人じゃないとなかなか理解できないと思います。ですので、まず始めに「Windows 95 ネットワーク入門」でネットワークにおける知識を身につけ、リソースキットでそれ以外の部分を勉強するのがいいでしょう。
70-067J Implementing and Supporting NT(TM) Server 4.0
・NT Server のCD-ROMに入っているヘルプ
([スタート]メニュー - [プログラム] - [オンラインブック]から実行可能)
NT Server を取得するためにはまずは NT Server の OS が必要です。PCショップへ購入しようと思い見に行ったら\95,000の値札がついていました。悩みました。\300,000までは惜しみなく出そうとは決めたもののとうとう手が出せませんでした。
OSを購入しなくても他に方法はないものかと思いながら本屋に行ってみて見つけたのが、トレーニングキットです。これにはNT Server の OS(英語版)が付属していました。
宣伝するわけではありませんが、時間はかかりますが実際に操作しながら覚えられるようになっていますし、練習問題(約50問 全部英語)も付属しています。この練習問題が結構役立ちました。
MCP試験の問題は日本語が難しいです。たとえば問題文中に「あれ」とか「それ」といった代名詞がどこにかかっているのかよく分からず、かかっている場所をどう理解するのかで回答が異なる場合など特に悩みます。非難するわけではないのですが、日本語の文章自体が理解できない場合もあります。それもこれも大元は英語の問題があり、それを日本語に訳したているからです。英語を日本語に翻訳するのは非常に難しい場合があり、そういった場合に理解しづらい日本語になってしまっているのだと思います。
トレーニングキットに付属している英語の試験問題をやってみたら、意味が分かりづらい日本語のMCP試験問題も英語に置き換えてみることによりある程度容易に理解できるようになりました。
70-058J Networking Essentials
・「LANアーキテクチャー設計のヒント ver.4.1」 アライドテレシス株式会社 (\???)
ただし、この試験に合格してもMCPには認定されません。MCSEを取得するための必須科目です。
70-087J Implementing and Supporting Microsoft(R) Internet Information Server 4.0
1999/1現在 日本語版の試験は開始されていません。
が、受験してきました。英語版の試験です。
英語版の試験では試験会場で英和辞書を貸してくれます。しかし、辞書にはない単語があったり、私にとっては英文の問題を読むだけで精一杯だったりで回答を考えているほどの余裕はありませんでした。
約2ヶ月勉強しましたが、あと3問くらいの正解で合格ラインを突破できたと思います。
おとなしく日本語版の試験が開始されるのを待とうと思っています。
TCP/IP、NT Server in the Enetrprise に合格してから受験します。
ということでしたが、TCP/IP、NT Server in the Enetrprise に合格することができましたし、やっと1999/3/11から日本語版の試験が開始されたので早速申し込み受験しました。
これに合格すれば遂に夢にまで見た MCSE 取得です。
はっきり言って言葉わからん。意味わからん。
これが一番最初、一通り最後まで問題を解いた後の感想です。全30問中わからなかった問題は20問。問題数が少ない上に題意を掴むことすらままならない状態でした。「このままでは落ちる!」気を取り直し再度問題に取り組みました。
しかし、よーく考えたら見えてきました。問題は淡白で非常に文章が短い。行間のさらにその間を読んでやっと見えてきました。本当に四方八方三十二方に気を配り、多くの仮定を立てながら正解を導きました。
問題が大きく変わったのでしょうか?前回受験した英語版の方が問題は簡単でした。また同じ問題は1問も出ませんでした。
本当に幅広い知識と注意力がないと合格は難しいのではないかと思います。
いい意味ではなく、MCPらしい??問題だったと思います(始まったばかりだからでしょうか?)。
70-059J Intertnetworking with Microsoft(R) TCP/IP on Microsoft(R) Windows(R)NT 4.0
・「Windows NT 4.0 Server リソースキット」
約1ヶ月間の試験勉強で取得しました。
テキストは「MCSE教科書 TCP/IP」、「Windows NT 4.0 Server リソースキット」の「TCP/IPインプリメントの詳細」、オンラインヘルプを中心に読みました。
私なりには比較的簡単でした。受験する前から自信はありました。Windows NT 4.0 Server よりは簡単だと思います。何せTCP/IPだけを集中的に勉強すればいいのですから。
しかし、問題の文章が長いものが多いためあまり時間がありませんでした。いつもは見直しまでしても少し時間が余るくらいでしたが、今回は半分くらいしか見直しができませんでした。
特に、DHCP、WINS、DNS、HOSTSファイル、LMHOSTSファイル、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの設定をきちんと理解できていればほぼ問題ないと思います。
70-068J Implementing and Supporting Microsoft(R) Windows(R)NT Srever 4.0 in the Enterprise
・「Microsoft Windows NT 4.0 トレーニングキット」 アスキー出版局 (\19,800)
テキストは「直前必修問題集 Windows NT Server 4.0 in the Enterprise」を中心にやりました。それで不確かなところは Windows NT Server 4.0 の試験勉強の時に購入した「Microsoft Windows NT 4.0 トレーニングキット」で確認しながら進めました。
ほとんどが、Windows NT 4.0 Server の時に勉強し終わっていたため、新たに覚えることはありませんでした。理解できているかの確認の意味で、練習問題を中心に勉強しました。
そういう意味ではそれほど難しくはありませんでした。しかし、試験は問題文、選択文も非常に長く本当に時間がありませんでした。前回受験した TCP/IP よりもいっそう時間がありませんでした。これでもか、これでもかというくらいの長い文章のオンパレードで、ひとつひとつ噛み砕いて読んでいたら時間が足りそうにもありませんでした。本当にサッと読んで要点を掴み、落とし穴がないか素早く確認して進めました。
70-028J Administering Microsoft SQL Server7.0
・SQL Server7.0 の Books Online
それが勉強をするきっかけとなったのが、仕事上必要にせまられたことです。それでSQL Server2000の試験が始まっているのにSQL Server7.0を受験することにしました。
さて、勉強の方は「MCP/MCDBA 攻略ハンドブック SQL Server 7.0編」で問題を解きながら、わからないところや、問題にかかわる項目をいちいちBooks Onlineを読んで理解を深めました。同時に自分で問題を作成して覚えました。
説明し忘れましたが、この本は1冊で70-028と70-029の2科目に対応しています。そのため、この本とBooks Onlineだけで試験に挑むのは少し不足があるように思います。この本は完璧にマスターしましたが、ぎりぎり合格でした。
70-229J Designing and Implementing databases with Microsoft(R) SQL Server 2000 Enterprise Edition
・「MCDBA SQL Server 2000 Database Design」翔泳社 (\4,800)
・SQL Server 2000 の Books Online
それと、噂通り、とっても難しかった。基本をきっちり抑えた上で、実際にコーディングした経験がないとわからないだろうという問題が多数ありました。やったことがあるところはわかりましたが、やったことがないところはわかりませんでした。また、出題範囲が広いので、これだけをやっておけば大丈夫というものはありませんでした。結果は不合格でした。自信があっただけにショックで、かつこれ以上何を勉強したらいいのだろうか、という感じでした。
勉強していくうちにわかっていなかったところがわかってきました。それもたくさん。おまけに仕事が忙しくなってしまい、その週は毎日深夜0時まで会社で仕事をしていました。合間を見て勉強したり、帰宅してから3時、4時まで勉強しました。
でもなぜか体調はよく、なんとなく充実感もあり、楽しい5日間でした。
また、何よりも臆したことは1回目とは出題形式が異なる問題があったことです。それも見直そうとすると解答が消えてしまうので見直しができない問題でした。でも今回は文章を速読する練習もしてきましたので、時間配分通りに進めることができました。それでも見直す時間は10分もありませんでした。
見直している最中にタイムオーバーになりました。何度やっても毎回緊張するのは自ら[終了]ボタンを押すことです。ボタンを押した直後に結果が表示されますが、一瞬理解できず、そして結果に一喜一憂するのです。
今回は合格でした。ようやくMCDBAです。
受験記録
何度かおっこちていますので、ちょっと恥ずかしいのですが、みなさんの参考になればと思い掲載します。
試験番号 試験名 会場名 合否 70-030J Windows 3.1 青山 合格 70-063J Windows 95 青山 不合格 70-064J Windows 95 飯田橋 合格 70-067J Windows NT 4.0 Server お茶の水 不合格 70-067J Windows NT 4.0 Server 飯田橋 合格 70-058J Networking Essentials 飯田橋 合格 70-087E IIS 4.0 飯田橋 不合格 70-059J TCP/IP on Windows NT 4.0 初台 合格 70-068J Windows NT Server 4.0 in the Enterprise 初台 合格 70-087J IIS 4.0 初台 合格 70-028J Administering SQL Server7.0 初台 合格 70-229J Designing and Implementing databases with Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition 初台 不合格 70-229J Designing and Implementing databases with Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition 横浜 合格
試験名 費用 Windows 95 参考書 \8,500 受験料 \15,750
振込手数料 \630
交通費 \1,020
Windows NT Server 4.0 参考書 \20,790 受験料 \31,500
振込手数料 \315
交通費 \2,210
Network Essensial 受験料 \15,750 振込手数料 -
交通費 \1,020
IIS 4.0 参考書 \3,800 受験料 \29,950
振込手数料 \105
交通費 \1,680
TCP/IP on Windows NT 4.0 参考書 \3,800 受験料 \15,750
振込手数料 \105
交通費 \660
Windows NT Server 4.0 in the Enerprise 参考書 \2,999 受験料 \14,200
交通費 \660
合計 \171,194
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