chata 明るい! キャリアアップ日記
GO TO TOP PAGE
転職活動 [前哨編]
BACK NEXT

(1999年4月)
ついに社会人5年目に突入した。

入社当初より5年間を目処に働いてきた。転職するかしないかは別にして、5年目に身の振り方を見直そうということだ。
社会人4年目はMCSE取得を目標に多くのことを学んだ。
上司にも認められそれなりに自身もついた。

さてどうしようか。
直属の上司には十分認めてもらえていることはよくわかっていた。そこにはやりがいもたくさんあった。
しかし、会社から認めてもらえているかというと、そうではない。

私は役職へのこだわりはないが、役職が上がらないと給料も上がらないシステムになっている。
そのため、およそ1年に1度昇進試験があるのだが、私は4回受験して4回目にしてやっと合格したのだ。4回目の合格よりも3回不合格だったことが私にとってはショックだった。
不合格になるということは会社の望む人材ではなく、必要性も少ないということに等しいのだ。例えどんなに優秀な人材であっても会社が必要としている能力を持ち合わせていなければ、その会社では必要がないのだ。それは企業としてはごく当たり前のことだと私は思う。
同じ能力でも勤める会社によって処遇は異なるはずだ。その能力を必要としている会社に勤めることができれば良い処遇が得られるし、必要としていない会社に勤めてしまえば特別な処遇は得られない。
つまり、私の能力は今勤めている会社では必要としていないと言われたも同然なのだ。

給料は特別安いという訳ではないが、先が見えてしまっている。毎年ほぼ一定の金額で増えていくから、10年後の年収も計算できてしまう。
何よりも、私の今の能力はいつまで続くかわからないのだから、今の能力を適切に評価して稼げるうちに稼ぎたいのだ。例えば40歳代になったときに今よりもいい働きをできるのかというとまったくわからない。むしろ不安さえある。将来を保証されているならば、20歳代は安い給料でも我慢できるかもしれないが「保証」などあり得ない。

結局、直属の上司に認めてもらっていたしやりたい仕事もやらせてもらえそうだったので、「転職する」という決断は後回しにした。とりあえず転職活動をしてみて様子を伺ってみることにした。

(1999年5月)
転職活動を始める。といっても何から手をつけていいのかわからない。
履歴書を書く? ハローワークに行く? 行きたい会社に電話してみる? 転職雑誌を買う?
いや、それよりも前に、今勤めている会社にはいつ「辞めたい」ということを伝えたらいいのか? どうやって伝えたらいいのか? よく考えてみたら初めての転職なのでわからないことだらけだった。

その辺については後で書きます。

まぁ、それでもまだ転職するとは決めたわけではないので、とりあえず転職活動だけをしてみることとした。いいところがあれば、という後から思えば少し甘い考えでもあったが。

そんな時、たまたまネットサーフィンをしていて見つけたのが、アクティブウェブだった。

1つのホームページに求職者と求人を持つ企業が集まってくる。求職者は自分のプロファイルを書いてアップしておけば、それを見た企業からメールで連絡が入る。
しかも求職者は、匿名で公開できる、入会金など一切の費用は発生しない。そんなシステム。
求職者にとっては、応募する企業を探してアポを取るという時間が削減できる。どうしても働きながらの転職活動は、誰かに不用意に知られてしまうのは困るし、時間の制限が大きい。非常に便利なものだと思った。

人事担当者からメールで連絡が入ると、まずホームページに公開されているその会社のプロファイルや職種、待遇などをチェックした。私の要望と合致するかどうか調べるのだ。そこで興味のある会社にアクセスして面接を申し込んだ。

最終的には約半年間で15社以上からメールで連絡があったが、結局面接を申し込んだのはたった2社だった。
理由は、興味のある職種の募集が少なかったことや、当初、私自信が何をしたいのかがはっきりしていなかったからだ。

(1999年6月)
アクティブウェブを通して連絡のあった企業2社と面接をした。
それぞれ真剣に取り組んだが、転職活動の初期段階であったこともあり、練習という気持ちもあった。
いかに自分を知ってもらい、適職に適切な待遇で就くことができるか、が私のポイントだった。素直に、やりたいこと、できること、できないことを伝えた。
結果は2社とも不採用だった。
転職することの難しさ、業界の求めるスキルの高さ、自分の"売り"の弱さなどを思い知った。やりたいことと今私ができることのギャップが大き過ぎるのだ。
もう一度自分を見直す必要があった。

引き続き転職活動をしたが、どうしても仕事をしながらではムラがあり、集中して取り組むことが困難であった。面接をセッティングするのも土曜日しかできないため、チャンスを逃す可能性が大きいと感じた。
そのため、今の会社を辞めてから転職活動をした方がいいだろう、という結論を自分なりに出したのだった。
そして、ついに上司に退職希望を伝えた。

BACK NEXT

BACK

! NOTICE !

since 1999/02/01
HomePage Address http://www.osanai.co.jp/hiroshi/

(C)Copyright 1998 Hiroshi Osanai. All rights reserved.